映画のこと

ミュージカル苦手な人も必見!映画『グレイテスト・ショーマン』。


『グレイテスト・ショーマン』観ました。
2018.3.7なんばパークスシネマ

さすがにロングラン上映されているだけあって見ごたえたっぷり、聴きごたえたっぷりの素晴らしい作品です。
この映画はミュージカルですが、実は私はミュージカルが苦手です。
ミュージカル映画で素晴らしい優秀作品と言われてきたいくつもの作品がありますが、いままでどれを観ても、感情が入って行かないんですよね。歌い始めて、ましてやその場で踊り始めるともう付いていけないのですよ、、。

でも、この作品の数か月前に上映されて、これまた素晴らしいと称された『ラ・ラ・ランド』。これを観て初めて感動できるミュージカルに出会えました、私!

『ラ・ラ・ランド』を観て私のように感じたミュージカル嫌いな人も実は多いと思います。『グレイテスト・ショーマン』を観に行く気になったのも、監督は違うけれども音楽スタッフが『ラ・ラ・ランド』のスタッフと一緒ということなので、観てみようかな、、、と思って観に行ったわけです。

主演は昔からミュージカルもこなすヒュー・ジャックマンなので、もう持ってこいです。

ストーリーですが、バーナムは子供もの頃はとても貧しくて、仕立て屋の父親の仕事について行ったお金持ちのお屋敷で、その家の令嬢であるチャリティと知り合います。子どもの頃から気が合う二人は何年か経って恋に落ちます。チャリティの家からは勘当同然で結婚し、二人の娘が生まれ、貧しいながらも楽しい家庭をつくりニューヨークで暮らしていました。

なかなか思うようにバーナムの仕事がうまく行かないのですが、あるとき勤めていた会社が倒産してしまいます。倒産してしまった勤め先が保有していた沈没船の登録証を持ち出し、それを担保に銀行から借金をし、「バーナム博物館」をオープンします。

その博物館は世界中の奇妙なものの展示なのですが、たしかにお金を払ってまで見るものではない、、そういう博物館でした。娘の一言で方向転換を考え、世間の目を気にしてひっそり生きてきた、小人症の男や結合性の双子や濛々としたひげを蓄えた女性など、そんな彼らを集め、ショービジネスを始めます。

歌って踊って特技を見せて、観る人を楽しませるショーは大盛況でした。しかし批評家から激しく批判され、やがてバーナムの娘たちもペテン師扱いされるようになります。

家族につらい思いをさせたくないという思いから、この状況を打開するための策を考えていたバーナムですが、劇作家のフィリップと出会い、ショーの演出をお願いします。上流階級に顔がきくフィリップのおかげでヴィクトリア女王に拝謁でき、そこでオペラ歌手のジェニーと知り合います。とにかく家族のために上流社会の仲間入りを果たしたいバーナムは、劇場の運営をフィリップに一任し、自分はオペラ歌手のジェニーのマネージャーとなり、アメリカ講演を成功させようとがんばります。

ジェニーとの仕事が上手くいき始めるのと反して、フィリップが運営していた劇場はだんだん人気が落ちていました。ある日、バーナムの元にやってきた劇場の団員である彼らをバーナムは遠ざけようとしてしまいます。

行き場を失い喪失感の彼らでしたが、反対派の争いで劇場が放火で焼かれてしまいます。そのうえバーナムはジェニーとのスキャンダルを報じられ、家族のためにとがんばってきたにも関わらず、妻のチャリティは娘を連れて実家に帰ってしまいます。

すべてを失い、さすがにやる気もさえもなくなっていたバーナムの元に、劇場の団員たちが再建することを説得しにやってきます。一生懸命な彼らの訴えをきいているうちに自分はなんのためにここまでがんばってきたのかを思い出し、サーカスの再建に目覚めるのです。

人目をさけて暮らしてきた人たちにショーという形で生きる希望を与え、自信をさえ持てるようになって、バーナムって差別意識のないなんて素敵な人なんだ!と思わせてからの、自分が上流社会に地位を見出すと彼らを疎ましく扱うようになって、、、このシーンはなかなかびっくりですね。結局彼らを利用してただけじゃないの!
でも、逆にその彼らの方がそんなバーナムの裏切りともとれる態度を許し、また一緒にがんばろうと励まし、、、強いのは彼らじゃないですか。

色んなシーンを深くは描けないのがミュージカルなんでしょうが、そういうわだかまりはすぐなかったことにできてしまうのも、歌ってポジティブで行きましょう!ですね。

でも、サーカスのシーンも時代感のある迫力ですし、ヒュー・ジャックマンの歌や演技も素晴らしいです。それに主題曲である「ディス・イズ・ミー」を歌うキアラ・セトル、素晴らしい1

是非映画館で見るべし!の作品です。

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