ジョニー・デップ

『スリーピー・ホロウ』ジョニーとティム・バートンの映画、これは是非もの!


『スリーピー・ホロウ』

この映画は1999年の作品なので、もう20年ほど前の作品になりますが、この映画ほどジョニー・デップの可愛いらしさみたいなものを感じる作品はないな、と思うくらいキュートなしぐさがのジョニーが滑稽で面白いです。

お話しは1779年のアメリカです。ニューヨークの郊外にあるスリーピー・ホロウという村で起こった殺人事件を市警の捜査員イカボッドが現場に行って捜査することになりました。村の長老から、この事件は首なし騎士によるもので、それは独立戦争のときに殺されたドイツ人騎士であると聞かされます。

科学捜査を得意とするイカボットなので、亡霊が殺人を犯すという話しに半信半疑で信じがたいことだったのですが、ある夜、イカボッドの前に首なし騎士が現れ、村の重役を殺してしまいます。実際に見てしまったからには、もう否が応でも信じないわけにはいきません。この村の大地主の娘カトリーナと父親を殺された少年の協力を得て、首なし騎士の棲み処である森の中の怪木を突き止めます。

被害にあっている村人の関係を捜査し、だれかが首なし騎士を操って村人を殺しているんじゃないか、と仮設をたて、その裏付けを調べていきます。最初に疑わしいと考えたのはカトリーナの父親のバルタスです。彼はヴァン・ギャレット家の遺産を狙っているという噂があり、イカボッドは疑惑が濃厚と思っていたのですが、娘のカトリーナの目前で首なし騎士に殺されてしまいます。それを目の当たりにしたカトリーナは気絶し、そこには魔術の呪いの目が書いてありました。

村を立ち去ろうとしたイカボッドでしたが、真犯人はバルタスの後妻でカトリーナの義理の母であるヴァン・タッセル婦人であるということがわかります。彼女はかつてこの村を追われた魔女の娘で、首なし騎士を使ってこの村に復讐をしていたのでした。

まずこの映画の主人公であるイカボッドは警察官でありながら、とっても臆病なのです。殺人現場はなんだか気持ち悪いし、好んで警察官になった風でもないのですが、科学捜査で立証して事件を解決したいので、おかしなメガネをかけて、いかにもそれらしく発言しようとします。でも、村人はだれもそんなイカボッドの言うことを受け止めてなく、信じがたいことであるけれども亡霊の首なし騎士によるものだと確信があるので、白けた顔でイカボッドを見つめます。

この、村人との温度差もなかなか面白いのですが、生唾のみこんで一生懸命権威を奮おうとしている姿が、これまたかわいらしいです。臆病で怖がりだけども正義感があり、なんとかがんばってる感じが、イカボッドのいい人感を際立たせてて、憎めないキャラクターになってます。

ホラーっていうほどホラーでもなく、ミステリーというほどミステリーでもなく、ブラックファンタジーなティム・バートンの独特な世界で描かれた代表作の一つです。

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