『フォロワーズ』蜷川実花監督の作品は色彩豊かです。
Netflixで配信中のオリジナルドラマ『 FOLLOWERS(フォロワーズ) 』、地上波でもCMやってたり、ちょっと見たくなりますよね。
Netflixのオリジナルドラマの大ヒット作品は『全裸監督』がありますが、これは本当に衝撃で面白かった。ただ、ポルノの類いになるんじゃないですか?っていうくらいの過激な描写がたくさん出て来るので、無理な人は無理だったでしょうけど、私は昭和40年代生まれなので、時代背景も懐かしかったし、楽しめた作品です。
さて、『 FOLLOWERS 』ですが、こちらも今流行りの蜷川実花監督です。蜷川実花監督の作品はとにかく赤や緑の色彩が目立ちます。特に赤ですかね。
そういう色彩にこだわってるのが全編にわたって感じられます。
それに出てる人のファッションの奇抜さ。だれもが同じ好みで同じファッション。これってどうなんでしょ?
個性にあふれている人たちの集まりであるのはわかりますが、みんなが同じ系統っていうのはなかなか気持ち悪かった(笑)
ファッション雑誌のカメラマン(中谷美紀)、芸能プロダクションのマネージャー( 板谷由夏 )、女優志望のモデル( 池田エライザ )、会社経営?(夏木マリ)
みなさん仲良しのお友達なんですが、みなさんいつでもファッショナブル!
夏木マリはカッコイイ!
女性とSNSがテーマの物語です。
女優になるチャンスを掴もうとオーディションを受けたりしているなつめは、モデルの代理で行った仕事先で売れっ子カメラマンのリミの目にとまり、リミはなつめに向けて思わずシャッターをきります。リミが気まぐれでインスタにアップしたなつめの写真にいいねがいっぱいつき、あっというまになつめは有名人になってしまいます。
そこからモデルの仕事、女優の仕事、と、なつめは順調に時代に乗ったタレントへとなって行きます。
一方リミは仕事は順調ではあるけれども、私生活では満たされていなくて、とにかく子供が欲しい。今は独身ですが、結婚願望は一切なくて、自分で生んだ子供が欲しい。欲しいのは恵まれたDNAを持っているエリートの精子と受精した我が子を産みたいのです。
この考えは倫理的にいかがなものか?と思ってしまいます。生む側の母となる一人の女の傲慢な発想であり、生まれて来る我が子のことは一切考えていないようにしか思えない。
何度も色んな男性と試してはうまく行かないのですが、あるときとうとう妊娠し、出産します。
さすがに待望の赤ちゃんなので、それはそれは可愛がり、大事にします。
赤ちゃんの間はいいですよ、身の回りのお世話をするだけですから。育ってきたときに自分のルーツについて質問されて、子どもがすんなり納得してくれたらいいですけどね。そんなものわかりのいいお子様に育ってくれたら問題ないんですが、我が子とはいえ、人それぞれ思うことは色々ですからね。
賛否両論の作品のようですね。
何かとお金かかってる作品だな、っていうのは見てすぐ感じます。
キャストも豪華な顔ぶれで、セットやファッションもハイブランドのものがばんばん出てきます(私はわかりませんけど)。
おウチも成功者ってこんな暮らしができるんだ~~、、みたいな超豪華。
かつてバブルの頃のトレンディドラマは普通の会社員が夢のような生活をしているのを月9で見せつけられましたけど、この『 FOLLOWERS 』では売れっ子カメラマンとか芸能関係者とか、会社経営者、と、ハイソな暮らしをしていてもおかしくない成功者たちですから、自分とは全然違うところの話なんだ、、、と思えますけどね。
夢があるといえば夢がある、、、。
なつめはインスタから有名人になっていったんですが、そんななつめを面白く思わない人もたくさんいて、案の定足を引っ張られてこれまたSNSで転落させられてしまう。バズるってホント怖い、、。
『 FOLLOWERS 』最後まで見ましたけど、、、どうなんでしょ?忙しい時間を割いてまで見なくていい、、、そんな感想です。