映画のこと

タランティーノ監督の代表作「ジャンゴ繋がれざる者」


『ジャンゴ繋がれざる者』

キャスト>ジェイミー・フォックス、クリストフ・ワルツ、レオナルド・ディカプリオ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン

監督>クエンティン・タランティーノ

 

タランティーノ監督の作品って私はあんまり好きじゃなかったので、タランテシーノ監督の作品はちょっと避けて来た感じがあるんですが、2019年に公開された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観に行って、この作品にめちゃくちゃはまりまして、改めて『ジャンゴ繋がれざる者』を観ました。

 

「ジャンゴ繋がれざる者」あらすじ

アメリカ、南北戦争の2年前の1858年のお話し。奴隷解放運動を進めて民主主義の主張を唱えたリンカーンが大統領になる前です。

この作品は一見軽妙な雰囲気で話は進みますが、実は人種差別、奴隷制度の歴史を色濃く訴えていて、社会的要素が多分に描かれています。

元歯科医のシュルツは旅の途中で黒人の奴隷を売買している商人から繋がれていたジャンゴを買います。シュルツは今は賞金稼ぎで大金を稼いでいて、その手配書に出されている3人の顔をジャンゴは知っているということだったのでジャンゴを選びました。

シュルツは奴隷だったジャンゴに派手めな服を着せ、馬に乗せ、自由人として自分のお供にします。

馬に乗るニガーのジャンゴを見て人々は驚き、シュルツは自分のお供であるジャンゴのことを奴隷扱いしないように出会った人には説明します。

そしてある屋敷にいる指名手配の3人を見つけたジャンゴとシュルツは銃で射殺します。そのときの銃を扱うジャンゴの腕前を見たシュルツは、ジャンゴに一緒に賞金稼ぎを続けないか?と話を持ち掛け、このまま一緒に旅を続けることになります。

ジャンゴにはヒルディという妻がいて、妻も奴隷としてミシシッピィの大金持ちのキャンディの屋敷で働かされていました。シュルツは巧みな話術でキャンディの機嫌を取り屋敷に招かれます。

ヒルディはドイツ語ができたということなので、自分はドイツ人であり、ドイツ語のわかる奴隷がいたらその奴隷に会わせてほしいと言い、ヒルディに会うことができました。なんとかヒルディに近づくことができるのですが、大金持ちのキャンディは家の中で生身だけで大柄の奴隷同士を一人が死ぬまで戦わせ、歓喜しているとんでもない男でした。

奴隷として働いているヒルディを解放してやりたいのですが、キャンディとシュルツの交渉がなかなか思うように運ばず、屋敷の中で銃撃戦となってしまいます。

「ジャンゴ繋がれざる者」のみどころ

この時代の奴隷への体罰は本当に怖いくらいに恐ろしいです。人として扱わない人間が多く、死んでしまってもなんとも思わない、そんな感覚の麻痺したような時代です。

黒人に対しての拷問も恐ろしく、腕をしばったり、鉄の仮面のようなものを顔にかぶせたり、逆さに吊るしたり、ムチでなんども打ち付けたり、、そういうシーンもこの映画では何度も出てきます。

しかし、その白人の差別からの拷問に怒りをこめて、ニガーのジャンゴは白人に仕返しをします。

ジャンゴも一度は捕らえられて逆さに吊るされ、性器を切り落とされそうになりますが、寸でのところで命拾いしまた奴隷として売られそうになります。しかし、頭のいいジャンゴは自分で白人に交渉を持ち掛け、縄を解かれます。

最後はジャンゴが恨みのある人間を射殺し、キャンディの屋敷も爆発させてヒルディとめでたしめでたし、、、で終わるわけですが、これだけ酷いことをされてからの仕返しなので、仕返しされてる白人に対して悲哀の情なんてわきませんね。

殺し方もじりじりと怖がらせて殺すのではなくて、結構軽快にバンバン殺していくので、いやな感じが残りません。

キャンディを演じたディカプリオですが、豪快な金持ちの変態野郎を実にそれらしく演じてインパクトがすごいです。

巧妙に取引しようとしているしたたかなシュルツに対し、キャンディの豪快さはワンマンでいやらしくて、強欲な感じの演技がすばらしい。

タランティーノ監督の作品は音楽がかっこいい

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の音楽もおしゃれでしたけど、『ジャンゴ繋がれざる者』の音楽もいい!

サントラ買ってもいいんじゃないですかね?

ちなみに私は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のサントラは持ってますけどね、、。

音楽、BGMがいいと、どんどん本編にも引き込まれますよね。

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