ジム・ジャームッシュといえば、万人受けするような作風ではないですが、なんだかオシャレな感じのある個性のある監督です。
「コーヒー&シガレッツ」はそんなジム・ジャームッシュの2003年の作品です。
「コーヒー&シガレッツ」のあらすじ
コーヒーとタバコをテーマに、11本のショートストーリーを集めた作品です。
それぞれの作品に登場する俳優は、その実名で出演しているので、この人の普段の雰囲気はこうなのかな?と、妙な親近感を感じる作品でもありました。
特典映像を観ると、やはりほとんどシナリオ通りであったとわかるのですが、でも、素の本人の様子なのかな?と、そう感じさせる面白みがあります。
ケイト・ブランシェットはいとこ同士の一人二役なのですが、こちらに限っては、さすがは大物女優を思わせてくる演技です。
イギー・ポップとトム・ウェイツのギクシャクした会話、
ロベルト・ベニーニの落ち着かない雰囲気、
とぼけたビル・マーレイ
などなど、ちょっとショートコント風を思わせる雰囲気もあったりして、おもしろいです。
「コーヒー&シガレッツ」はこんな映画
『さあ、観るぞ』と構えて観るより、食べながら、飲みながら、ダラダラしながら観るのが楽しめそうです。
『タバコとコーヒーは、からだに悪いとわかっているけどやめられない』というのが監督のテーマなんでしょうね。
そういう言葉が何度か登場します。
イギー・ポップとトム・ウェイツは、たばこの持ち方、吸い方もカッコいい。
たばこをカッコ良く吸う人はホントかっこいいですね。
昔は日本もタバコを吸う大人はたくさんいましたけど、禁煙が進んでるので、様になる俳優さんって少ないですもんね。
そうそう、日本のお菓子もちょっと登場します、こういうのって「お!」ってなりますね(笑)
ジム・ジャームッシュが好きとか、アメリカっぽい雰囲気が好きなら、楽しめる作品だと思います。
ジム・ジャームッシュの作品はシュールでおしゃれ
私が観たジム・ジャームッシュの作品は「ダウン・バイ・ロー」「ミステリー・トレイン」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」「ブロークン・フラワーズ」。
どれも結構前に観たのであんまり記憶にないものも多いんですが、とにかくおしゃれ感が半端ない。
おしゃれという表現もなんとも微妙ですが、ファッショナブルっていう意味じゃなくて、なんていうんですかね、作品の雰囲気がサラッとしてるって言いますか、
俳優がセリフをしゃべって感情を表現して、っていう映画じゃなくて、セリフを少ししゃべって、間があって、、、ユーモアもあって、なんかかっこいい映画って感じなんですよねぇ~。
でも、ボヤァ~っと観てるとちょっと眠たくなるのも特徴(笑)
なんせ、どれもハラハラドキドキするようなストーリーじゃないですからね。でも、いいんじゃないですかね、なんかカッコイイから(笑)