キャスト>ミッキー・ローク、マリサ・トメイ
監督>ダーレン・アロノフスキー
ミッキー・ロークの代表作「レスラー」は超おすすめ
<あらすじ>
20年前は花形のプロレスラーだったランディは、今や落ちぶれて地方の興行まわりをしています。
そこでもファイナルの試合を勤めるヒーローのレスラーなのですが、観客の入りも悪く、ギャラも安いのでトレーラーハウスの家賃も滞納し、試合のない平日はスパーマーケットでアルバイトをしています。
あるときランディは心臓発作を起こし控え室で倒れ、手術を受けます。
医者からはもう現役は無理だと言われ、他に生きる道を思いつかないランディはかなり弱気になります。
好意を寄せていた中年ストリッパーのアドバイスで、親子の縁が切れている娘と再会することにします。
しかし、一度は受け入れた娘ですが、また約束を破ってしまったランディを許さないと言われ、再び親子の縁が切れてしまいます。
プロレス界を引退し、スーパーマーケットで働いていたランディは、自分の生きる場所はリンクの上しかないと思い直し、再びリンクに上がる決心をします。
ミッキー・ロークの「レスラー」は三沢光晴さんの死去とだぶるのです
この映画は2009年に公開された映画なんですが、めちゃめちゃ興奮しましたねー。
イイ!!!これはいいです!!
この映画は予告で観たときに、これは観なかきゃイカンでしょ!
と奮い立つくらい私の中では是非モノ扱いでした。
いやぁ~~~~、観て良かった。。。
ミッキー・ロークが演じているってことでなおさらいい評価をされてるようですが、私はそれよりも、この映画が公開されてすぐに三沢光晴さんが亡くなったんですが、どうもその三沢さんとダブッてしまいましてね、、、。
切ないやら、悲しいやら、、、、。
私は小学生の頃、毎週金曜は父とプロレスを観てましたから、女の子のわりにはかなり詳しい方でしたのよ。
なので公開された当時も結構興味はありまして、三沢さんの訃報をyahooニュースで見たときは固まりましたよ、、、。
あまりにも突然でしたし、カッコいいレスラーでしたからね、、、。
と、三沢さんはとりあえず置いといて、、、
ミッキー・ロークが演じきった「レスラー」は賞も色々受賞しています。
私が子どもの頃も子ども心に、プロレスラーはショーであるという認識はありましたから、それを八百長だのどうだの、そんなことではハラは立たないのです。
だって、当時の悪役レスラーのブッチャーは毎回大きなパンツの中から栓抜きを出すんですけど、出すときに限ってレフリーはよそ見をしていたり、タイガー・ジェットシンの入場のときのコスチュームのサーベルも、試合が始まって不利になってくるとどこかからサーベルを渡されたり、なぜかリンクの下から凶器が出されたり、、、。
でも、そういう反則がプロレスを盛り上げているわけで、そこを愛することができたら、プロレス観戦は楽しめるのです。
だから逆に、私はガチの勝負であるボクシングやK1なんかの格闘技はあまり好きではないのです、、、。
もちろんこの映画でも八百長だらけの試合で、レスラーたちは試合を盛り上げるために相手と段取りを話し合い、あるときは自ら考えた方法で自分のからだを傷つけたりもするのです。
そこまでやっているけれど、収入は少なく、命の保証もありません。
でもレスラーたちはこの世界から足を洗えないのです。
そんな場末で暮らすレスラーたちが切なくていいんですよ。。
ランディが好意をよせていた中年ストリッパーもいい味出してまして、
自分ではまだまだ現役のつもりなんですが、どうも指名がなかなかかからず、だんだん年齢の限界を感じています。
とにかく何もかも切ないことだらけでいいんです。
当時映画館で観てる私の目に、久々に涙が溜まりましたわ。。
でもぉ~~、プロレスがあんまり好きじゃない人はおもしろくないのかも??
私は何回でも観たいくらい。。。
※「レスラー」はゴールデングローブ賞「主演男優賞」、英国アカデミー賞「主演男優賞」その他いくつか受賞しています。