ジョニー・デップ

『シザーハンズ』はジョニー・デップ作品の外せない一本。


ジョニー・デップの出演した映画は50本余りになりますが、若い頃から幅の広い色々な作品に出演しています。その中から面白かったものをいくつか紹介しようと思います。

そもそもジョニー・デップはプライベートが幼少の頃から安定していないのですが、、、まず、子どもの頃から何度も転居していたり、両親の離婚や10代になってほどなく飲酒やドラッグを始めたり、自傷行為を繰り返したり、そういう不安定な頃を過ごしたあと、ギターを始めてバンド活動にのめりこみ、本格的にミュージシャンを目指します。20歳の頃に5歳年上のメイクアップアーティストと結婚し、彼女の元恋人である俳優のニコラス・ケイジと知り合い、ニコラスのすすめでオーディションを受けて映画に出演するようになります。

『エルム街の悪夢』『プラトーン』のわき役で出演したあと、TVの『21ジャンプストリート』に出演し、自身が商品のように扱われたり、ドラマのイメージが自分についてしまうことを嫌い、それ以来TVドラマの出演はしないそうです。

自身のルーツにチェロキー族出身である曾祖母がいるということで、インディアンに関心があり、『ブレイブ』の監督、主演を務めたり、10代の頃にドラッグをやっていたことを生かし『ラスベガスをやっつけろ』に出演したり、イケメンを生かしたスター性を生かした作品しか出ないのではなく、むしろ興味のある作品に精力的に出演しています。

本格的に俳優活動を始めて、まず外せない作品のひとつが『シザーハンズ』です。

監督がティム・バートン、主演がジョニー・デップとウィノナ・ライダーです。この作品をきっかけにジョニーとティム・バートンの映画が作られていきます。

悲しいおとぎ話なのですが、悲しいだけではなくて、温かさや絆や、裏切り、失望など、色々な場面がきちんと盛り込まれた心に残る名作の一つです。

古い屋敷に住む一人暮らしの年老いた発明家は人造人間のエドワードを製作中で、仮につけてあったハサミの手を人間の手の形をしたものにつけかえようとしたまさにその時に発作をおこして死んでしまいます。ひとりぼっちになってしまったエドワードはハサミのままの手で、ただ一人で大きな屋敷の中にいました。

そこへ化粧品のセールスレディのペグがやってきて、ひとりぼっちのエドワードを見つけ、かわいそうに思って家に連れて帰ります。ペグの娘のキムと仲良くなり恋に落ちます。ハサミの手を生かして、近所の植木の刈込みやヘアカットをして近所の人気者になります。しかし、キムと仲良くなったエドワードのことが気に入らないジムは、エドワードを騙して盗みの片棒を担がせます。エドワードは逮捕され、町の人から白い目で見られるようになります。

クリスマスの用意で忙しいペグの家族のために氷の彫刻を披露するエドワードでしたが、キムの手に誤ってけがをさせてしまい、ジムから責められてその場を逃げだします。続けてキムの弟にもケガをさせ、エドワードはかつて住んでいた古い屋敷に逃げ帰ってしまいます。追いかけてきたキムとジムですが、ジムがキムを殴ったので、エドワードはジムを殺してしまいます。

キムはエドワードを愛しているがゆえに二人で一緒にいることは無理だと悟り、追いかけてきた人たちに実験室にあったハサミを持って、ジムとエドワードは二人とも死んでしまったと伝えます。

毎年クリスマスの頃に雪が降るのはエドワードが氷の彫刻を作っているからだと、年老いたキムは語ります。

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