本当に美味しいものをおみやげとして持って行きたい。
大阪は昔から食いだおれの街と言われ、美味しいものでないと認めない、と大阪に住む人たちが育てた文化の一つでもあります。
選び抜かれた高い食材を使ったものではなく、お金をかけずに美味しい味で満足させないとほめてもらえない厳しさがあるので、大阪の飲食店は日々切磋琢磨しています。
食に関してはそういううるさい舌を持った人たちが多いわけですが、おみやげとなると、いわるゆ名物としてコレと言えるものが実はあまりないのです。昔は大阪土産といえば『いわおこし、あわおこし』でしたが、いまいちピンと来ないし、そもそもそんなに美味しくない。
色々とパッケージで遊んだり、見た目がド派手だったり、大阪らしさを自虐してるようなお菓子もたくさんありますが、大人はそういうものは好みません。やはり、美味しいと本当に感じてもらいたいし、大人好みのおみやげを自信をもってさしあげたいのです。
他府県へお土産で持って行くのですから、大阪にしか売っていないものでないと意味がないので、大阪にしかお店がなくて、大人も子供も美味しいと思うお土産を紹介したいと思います。
自信を持っておすすめできる3店舗、お教えします。
大阪市住吉区東粉浜3丁目28-12 9:00~19:00 06-6671-4517
和菓子屋さんです。生菓子ももちろん売ってますし、洋菓子も作って売ってるのですが、イチオシは『どら焼き』です。
私はどら焼きの中では5本の指に入るんじゃないか、と思うくらい、ココのどら焼きはピカイチだと思います。中に粒あんと栗が入ってるんですが、この粒あんがしっとりしてて、甘すぎず、上品なんです。栗ともうまく絡まっていて、半分に切った断面はあんこが濡れてるようにきらきらしていて、このしっとり感が本当においしいです。お値段も1個180円で、栗が入っているのに200円もしないなんてさすが大阪!!
こちらのお店は住吉大社のすぐ近くにありますが、表通りではなく細い路地に入ったところにあるので若干見つけにくいですが、昔からあるお店なので、近くの人に聞けばたぶんだれでもご存知なはずです。
大阪市住吉区東粉浜3-12-14 9:00~19:30 06-6678-8130
和菓子屋さんです。こちらのお店はほぼ『さつま焼き』一本で勝負されてます。場所も住吉大社のすぐ近くで表通りにありますが、お店が古い味のある佇まいなので、しゃべりながら歩いてるとうっかり見落とします。
元禄時代に住吉大社の近郷で栽培されるようになり、その当時、蒸し芋が住吉みやげだったそうです。昭和初期まで住吉大社の門前で蒸し芋が売られてていたそうですが、末廣堂の初代店主がさつまいもを形どった和菓子を創作し『さつま焼き』を作ったそうです。
さつま焼きは十勝小豆を丁寧にこしあんにし、伝承の皮で包み、竹串に刺して成形して卵黄を塗って焼き上げてあります。少しぱりっとする感覚すら感じるこの歯ごたえのある皮と上品なこしあんが、いわゆる饅頭とは違う味を作りあげていて他では味わえない絶妙な和菓子になっています。
大阪市住吉区上住吉1-2-3 06-6671-0246 10:00~17:00
和菓子?かな?こちらのお店の看板商品は『和洋』。
アーモンドを生クリームと珈琲をつかった飴状のものでからめてあります。生クリームのまろやかさと珈琲の薫り高い苦みが想像以上にマッチしていて、見た目よりも食べてからの感動が大きいです。アーモンドが数粒固めてあるので、食べる前に若干の躊躇があったりしましたが、しつこさは一切なく、むしろあっさりしていて、まわりの雨の甘苦い味がとっても上品でおいしいです。食べてみてびっくりのおいしさです!
こちらのお店は、デパートや催事にも一切出さないので、ここぞというお土産にはオススメです。購入するには直接住吉のお店に行くか、もしくはオンラインショップしかありません。
お店は、電車では最寄り駅は、、、南海高野線の住吉東ですが、徒歩15分はかかると思います。あべの筋に面しているので車で行くのがオススメです。