あべのハルカス美術館ってどんなとこ?
あべのハルカス美術館は、美術館通の方から、あまり美術館へ足を運んだことのない方やお子様まで、幅広い層の方が興味を持って行ってみたくなるテーマの展覧会を積極的に開催しています。
昨年の秋には北斎展があり、葛飾北斎の名画があらゆるところから集められ、一同に展示されました。ちょうどその頃にNHKで北斎の三女の娘の物語をドラマ化された『眩~北斎の娘』が放送されたこともあり、ハルカス美術館は連日大盛況の人出となっていました。
今年の夏は『チームラボ 学ぶ!未来の遊園地』と題したデジタルテクノロジーを屈指した光の体験型の展示が行われ、夏休みということもあり、お子様連れの方がたくさん来場されました。
秋の展覧会は、大阪万博の芸術家岡本太郎の太陽の塔です!
太陽の塔って何?
今年3月に万博記念公園で太陽の塔の展示が復活し、内部に入ることができるようになりました。太陽の塔は1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のときのシンボルとして「芸術は爆発だ」で有名な芸術家の岡本太郎氏によって作られました。
太陽の塔には4つの顔があります。まず塔の頂部には金色に輝き未来の象徴の『黄金の顔』、現在を象徴する正面にある『太陽の顔』、そして後ろ側にある過去を象徴する『黒い太陽』の3つの顔が塔の表面にあります。4つ目の顔は塔の内部、地下の展示室に『地底の太陽』がありました。この『地底の太陽』は博覧会のあと撤去され、今は展示されていません。
太陽の塔は、博覧会のテーマである「人類の進歩と調和」を最も表現し、過去・現在・未来を貫いて生成する万物のエネルギーの象徴で、人間の尊厳と無限の進歩、発展を表現していました。
入場すると、地下展示から太陽の塔の内部を通って大屋根の空中展示へと繋がる経路で進んで行き、太陽の塔の内部の展示空間には、「生命の樹」があり、樹の幹や枝には大小さまざまな292体の生物模型群が取り付けられ、アメーバーなどの原生生物からハ虫類、恐竜、そして人類に至るまでの生命の進化の過程をあらわしていました。
今回のあべのハルカス美術館では、1970(昭和45)年に日本万国博覧会のテーマ館の一部として作られた太陽の塔の展示において、岡本太郎(1911-1996)が問いかけたものの根源とは?塔が内包するものとは?その構想段階から完成、さらには再生事業までを網羅しています。関連作品や精巧な模型に加え、映像や音響など多彩なメディアを駆使して、岡本太郎の感性を大きなスケールで体感する展覧会となっています。
実際に1970年に日本万国博覧会へ行った方は展覧会を見て懐かしみ、また当時を知らない世代は当時としては斬新だった岡本太郎の世界を体験したり、楽しみ方も人それぞれなものになりそうです。
あべのハルカス美術館『太陽の塔』
開催期間 2018年9月15日(土)~ 11月4日(日)
開館時間 火~金 / 10:00~20:00
月土日祝 / 10:00~18:00
あべのハルカスを楽しもう!
あべのハルカス美術館へ来たのですから、あべのハルカスをお得に楽しみましょう!
まず、お昼ごろにハルカスにやって来て12階~14階のレストランフロアでランチをします。そしてレジのところにある美術館の割引券をもらい、レジにある展望台のQRコードをスマホで読み込み、展望台の割引クーポン(9月末まで)もゲットします。
その後、美術館を堪能し、夕方の時間を狙って展望台に上がります。9月、10月は西に沈む夕日が本当にきれいに見えますし、薄暮の空がとっても幻想的で美しいです。展望台は秋の夕方がオススメです。
展望台でもらえる小さいチラシで、レストランフロアでサービスを受けられるお店もあるので、それを使ってディナーを食べるのもいいかも?です。