大人になったクリストファー・ロビンは子どものとき以来会ってなかったプーと出会います。
監督>マーク・フォースター
キャスト>ユアン・マクレガー、ヘイリー・アトウェル、ブロンテ・カーマイケル
<ざっくりあらすじ>
寄宿学校へ行くことになったことをきっかけに、クリストファー・ロビンは100エーカーの森に住む、プーやピグレット、イーヨー、ティガーたちとお別れし、勉強、戦争、ビジネス、と夢のない現実の世界にどっぷりつかり、疲れているけど、家族のため、部下のため、と仕事一筋に生きてました。
ある日、家族とともに過ごすはずだった休日も仕事のせいで行けなくなり、一人で仕事をしていました。会社から戻って、家の近くの公園のベンチに座ったとき、後ろのベンチにプーが座っていました。驚いたクリストファーは思わずプーをコートの中に隠し、家の中に逃げ込みます。
プーがいては色々と都合が悪いので、元の100エーカーの森に帰そうとします。子どもの頃クリストファーが育った家の近くの森から出入りしていたので、電車に乗ってプーを故郷に連れていきます。
クリストファーの目的はプーを森へ帰して、自分は仕事の続きをし、休み明けに大事な会議で発表をしなければいけません。とにかくプーに帰ってもらい仕事に集中したいと思ってました。
大人になったクリストファーは仕事一筋、何もしないということを忘れてしまいました。
すっかり仕事人間となってしまったクリストファーは、家族と余暇を楽しむことも諦め、かわいい一人娘にも寂しい思いをさせてしまいますが、それも家族のため、と自分に言い聞かせてがんばっています。しかし家族からは何のためにがんばっているのか理解されなくなっています。妻からも今が大事だと言われますが、業績の悪い職場をなんとかするためにも仕事を休むわけにはいかないのです。
そんなときに現れたプーを故郷の100エーカーの森に帰す道中、色んなハプニングがおきるわけですが、そこで『何もしない』ということを忘れていたクリストファーにだんだん時間の大切さを思い出させられます。
この『何もしない』ということ、現代人には大事なことですよね。今はスマホを片手に、ヒマがあればほとんどの人がスマホとにらめっこ。ボーっとするっていう時間が若いときからないですもんね。情報、情報、って、、そんなに何の情報がいるの?って感じですもんね。
仕事以外のハプニングで家族の絆を取り戻し、会社も辞めることになるかな?と思っていたら思わぬ発想が浮かび、その場の発言で企画が通り、、、やっぱり遊びは大事なんですよね。本当の意味でのリフレッシュですね。
映画を観た後も、こちらもすっきりして大事なことについて考えないとな、、、って気もちになりました。
ユアン・マクレガーって、現実離れしたような本当なのかウソなのか、そんな役が似合いますね。
『ビッグフィッシュ』とか『フィリップ、君を愛してる!』『砂漠でサーモンフィシング』など、なんていうのかしら、目の表情がスッキリしてて「何か問題でも?」とあまりにも正々堂々としてるというか、悪びれてないというか、そういう子どもみたいな目の表情が魅力の人ですよね。
『スター・ウォーズ』のオビ=ワン・ケノービのときはさすがにそんな目はしませんけどね。そんな純な雰囲気をもった俳優さんなので、ユアン・マクレガーはクリストファー・ロビンがぴったりでした。